インプラントをやる前に知っておいていただきたい常識

歯を失った、あるいはこれから失う可能性のある患者さんは、安易にそこにインプラントを入れてほしいといってこられますが、多くの患者さんの歯を喪失する原因の第一が歯周病であることをご存知でしょうか。

歯周病というのは細菌の感染症です。歳をとったからなる老化現象ではありません。歯周病特異性細菌による歯周組織の破壊です。ですから、インプラント治療の第一段階は歯周病治療になることが多いのです。これを行わない歯科医はヤブと思ってまちがいないでしょう。

歯を失った部分はインプラント、残る天然歯は極力残す努力をするのが本筋だと考えます。

また、細菌だらけのお口のなかを手術してインプラントをいれたら、インプラントが歯周病細菌に感染するリスクも高くなってしまいます。将来、インプラント周囲炎を起こすリスクも高くなります。

費用のかかる治療です。基礎工事からしっかりやりたいものです。セオリーどうりにやればトラブルも出ず、もっとも長持ちする治療法であることが証明されています。まずは、原理・原則に忠実に従うことでしょう。

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