歯周病はインプラント治療だけではなくブリッジの治療にも悪影響がありますか?

質問 

インプラント治療を受けるに際して歯周病の治療が重要だと言われますが、ブリッジの治療を受ける場合でも影響がありますか? (横浜市保土ヶ谷区 KS 52歳)

 

はい、まったくそのとうりです。歯周病がある場合は、歯周病治療後にブリッジを入れるべきです。ブリッジを入れるということは、なんらかの原因で歯を失っているということです。

原因は何であれ、もし、ブリッジを入れる歯に歯周病があった場合はどうでしょう。ブリッジの土台になる歯を歯周病で失う可能性が高くなります。つまり、歯周病を治療せずにブリッジを入れるのはブリッジの寿命が短くなる可能性が高いということです。

極端にいえば、ブリッジは型をとればどのような状態の歯でも入れることは可能です。しかし、その土台となっている歯が歯周病になっていたら、歯周病の進行とともにブリッジはゆれはじめ、痛みが出たり、抜けてしまったりすることが十分考えられます。歯を失った原因にアプローチし、また必要な治療を行なうことでその歯の環境を整え、その後、失った部分の治療をするのが大原則です。

ブリッジを入れる時に土台になる歯の周りの骨が歯周病で減っている場合は、健康な状態にくらべると2.5倍喪失するリスクがたかくなるという、Dr.Palmqvistの論文もあります。残念なことですが、ある程度歯周病が、進行してしまった場合、たとえ歯周病の治療をしたとしても、すべての歯がブリッジの土台としてしっかりと機能できる状態にはなりません。