歯科恐怖症
ときどき歯科恐怖症とでもいいたくなるくらいに、歯科治療に恐怖心を持った患者さんが来院される。
もう治療イスに座るなりだいぶ緊張されているので、それとなくわかる。そういう患者さんは、過去にとてつもなくひどいというか、痛い(激痛といったほうがいいかもしれない)治療を受けた原体験をおもちになる被害者?である場合がほとんどである。
そういう患者さんは、初診のときには、痛みがある場合をのぞき、わたしは治療はしない。
ひたすら話をきくだけである。まずこっちを信用してもらうしかない。心を開いてもらって、治療させてもらう段階になったら、ありとあらゆる手段をもちいて絶対に痛みを感じさせないように治療する。何回か治療をするうちに患者さんも治療になれ、まったく緊張しなくなってくれるから面白い。
歯医者も大変だけれども、患者さんは、もっと大変なのである。こういう立場に立つわたしも、いまでも歯科恐怖症なんです。実は。