ブリッジはどれくらいもちますか?ブリッジか、入れ歯か、インプラントか迷う。

質問 

「私は奥歯が一本ありません。今回そこを治療するにあたっての選択肢として、ブリッジ、入れ歯、インプラントがあると説明を受けました。さすがに入れ歯はまだ若いので嫌です。ブリッジかインプラントを考えています。インプラントの成功率については、歯科医院のHPで見ることができます。ブリッジではどれくらいもつものなんですか。ブリッジとインプラントではどちらがもつのか知りたいのですが。」(横浜市 YT 38歳)

 

ブリッジの場合、成功率の定義により変わるかもしれませんが、はずれないで使えるということを基準に成功率におきかえるならば、10年後70~80%、15年後60~70%という報告がスカンジナビアを中心にされてはいます。この数字からは、ブリッジによる治療はインプラント治療の成功率よりも劣っているように見えるかもしれません。

これを論拠にインプラントが優れているという人たちもいるようですが、そうとも言えないと私は思います。その理由の一つは、ブリッジの場合、ブリッジの支えとなる歯の状態に依存してしまうため、その歯が弱ってて多少無理があったとしても、そこにブリッジを入れてしまう場合もあるわけで、頑丈な歯に支えを求める場合と、歯周病で弱っている歯に支えを求める場合では、同じブリッジといっても結果に差がでてきてあたりまえで同じ土俵では評価できないと思うからです。

ですから、この報告だけでブリッジを否定する必要はないと思います。その治療法の寿命も大切ですが、他にも大切なこととして、それぞれの治療法には利点と欠点、長所と短所があります。それらを十分考慮して治療法を選択することが大切だと思います。